微量だけど重要なミネラルの働き

 

知っておこう!ミネラルの重要性

第1回
微量だけど重要なミネラルの働き
 
ミネラルというと、鉄分・カルシウム・亜鉛など一般的なものは知っていても、深くは知らないこともいっぱいありませんか?私たちの体を影で支えてくれているミネラルについて詳しく知って、体内のバランスを整えましょう!
 
ミネラルを賢くとるにはどうしたらいいの?
ミネラルの重要性 人間も植物もミネラルを作ることはできず、ミネラルが存在するのは土壌だけだというお話をしました。しかし、世界的な現象としてここ100年の間に、土壌から微量ミネラル成分が50~80%も減少しているのです。そのため、そこで栽培される野菜には、昔に比べるとミネラルが少なくなってしまっているのが現状なのです。 毎日お野菜をたっぷり食べていても、もしかしたらミネラル不足かもしれません!

では、そんな不足がちなミネラルを摂るためにはどうしたらいいのでしょう? ミネラル補給の方法として、次の3種類があります。

1.「金属製ミネラル」のまま摂取
岩石や牡蠣の殻、塩、卵の殻、ドロマイト、海水に含まれるミネラルのこと。粒子が大きいため、腸に負担がかかり、体内への吸収率は8~12%と低めになります。多量摂取は体に害を及ぼすので摂りすぎには要注意。

2.「キレートミネラル」として摂取
吸収率を高めるため、人工的に金属製ミネラルをアミノ酸やたんぱく質で包んだミネラルのこと。アミノ酸やたんぱく質で包み込むことにより、腸壁に吸収されやすくなるため、吸収率も40%程度までアップします。一般的なサプリメントはこの製法を用いることが多いようです。この場合も中身が金属製ミネラルのときは、摂りすぎには注意です。

3.「植物性ミネラル」として摂取
土壌中のミネラルを吸収して成長する植物を通して得られるミネラルのこと。 植物という生体にいったん取り込まれたものなので、金属製にくらべて粒子が小さく、吸収率は98%程度と圧倒的によいことが特徴です。また、植物性ミネラルは、他のミネラルと異なり、水溶性であるため、過剰摂取分は自動的に体外に排出され、過剰反応を引き起こす心配がありません。

ミネラルの補給方法で一番手軽なものはサプリメントですが、金属製ミネラルで含有量の多いものを摂りすぎてしまうと、過剰症になって逆に健康を害してしまうことになります。食事からの過剰摂取は考えられませんが、サプリメントは注意してください。

ミネラル補給にはいろいろな方法がありますが、野菜や果物をたくさん食べて、サプリメントやドリンクで補給するなら「植物性ミネラル」から摂るのが一番効果的で安心と言えますね!