栄養士コラム
基礎代謝って、何ですか?
私たちの体は寝ているだけでも、呼吸や体温維持などの様々な生命活動が行われています。
この生きていくために必要な最小のエネルギー代謝が“基礎代謝”です。
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■消費エネルギーの割合
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1日の総消費エネルギー量は、70%が基礎代謝によって消費されます。
残りの30%は身体活動(運動・仕事・家事など)と特異的作用(食後に高進する栄養素の代謝)によるものです。
基礎代謝を上げると痩せる、といわれる理由は「じっとしてても消費されるエネルギーが増える」ことになるので同じカロリーを摂っても太りにくくなるからです。
また、基礎代謝には個人差があり、年齢・性別・体格・体温・栄養状態によってそれぞれになります。
成長するにつれ高くなり18歳前後でピークをむかえた後、なだらかに下降線をたどり、40歳を過ぎると急激に落ちるといわれています。
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■筋肉の消費エネルギーの割合
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成人で基礎代謝における消費量がもっとも多いのは筋肉で、なんと全体の約40%を筋肉で消費します。
さきほど、基礎代謝には個人差がある、と説明しましたが、その多くが「筋肉量の違い」によるものです。
つまり、同じ身長で同じ体重の人でも、筋肉量が多い「締まった体」のほうが「基礎代謝が高い」といえるのです。
また、歳をとると基礎代謝が低下する理由も、筋肉が衰えて減少することが原因です。
基礎代謝を高く保ち、太らない体質を作るためにも、適度な筋肉を維持し続けるこがポイントですね。