どうしても食べたい!そんなときの対処法

 

我慢しないダイエット

第2回
どうしても食べたい!そんなときの対処法
 
ダイエットってつらいものだと思っている方多いですよね。実際に短期間で食事を極端に少なくしたり、きつい運動をしたりすると辛いものです。そんな我慢ばかりのダイエットは長続きしないのではないでしょうか?今回は「我慢しないダイエット」をテーマにその解決法をご紹介していきます。
目次
[1] なぜ空腹を感じるのか、そのメカニズムを知っておこう
 
なぜ空腹を感じるのか、そのメカニズムを知っておこう
ダイエットイメージ 「さっき食べたばかりなのにまた何か食べたい」など満腹感が得られなくて必要以上に食べてしまった経験はありませんか?

 なぜ空腹を感じるのか・・・それには「血糖」が関係しています。血糖とは血液中に流れるブドウ糖のことですが、「血糖値」とはその量を示す値だと考えてください。人間は、血糖値が下がると「お腹がすいた」と感じます。

逆に食事をして血糖値が上がると、脳の視床下部にある満腹中枢が刺激されて「お腹がいっぱいになった」と感じるような仕組みになっています。

しかし、食べ過ぎなどで血糖値が急激に上昇すると、「インスリン」という体内の血糖値を正常に保つ役割をしているホルモンが大量に分泌されて、血液中にたまった血糖を肝臓や筋肉や脂肪組織に取り込ませようと働きます。その結果、血中のブドウ糖は減り血糖値が下がりすぎてしまうため、またお腹が空いたように感じてしまうのです。

 ではどうしたら空腹を感じずにすむのでしょう?

それには血糖値をゆるやかに上昇させる食事が必要です。砂糖などの糖質は消化吸収が早いので血糖値の上昇も早くインスリンの分泌も急上昇します。ごはんなどの炭水化物は同じ糖質でも消化吸収がゆっくりで、血糖値も徐々に上がってインスリンの分泌も緩やかなので長時間安定して満腹感が続きます。そのため体脂肪として蓄えられるよりエネルギーとして利用されやすくなります。
※血糖値の上がるスピードを表す数値:GI値(グリセミック・インデックス)についてはこちら

その他にも血糖値を安定させるためには食事時間も大切です。食事時間が不規則で空腹の時間が長くなると、食後の血糖値の急激な上昇につながり、栄養素の吸収が増して体脂肪がつきやすくなります。
となると結局、規則正しいバランスの良い食事が一番おなかも空きにくく、やせやすい体質になる食べ方と言えますね。

 お腹を空いたと感じるのは血糖値以外にも、ストレスに反応してグルココルチコイドというホルモンが分泌されると視床下部が刺激されて食欲が増したり、グルメ番組を見ていたらなんとなく何かが食べたくなったり、目の前に食べ物があると食べてしまうなど外的要因もあります。

そんなときは、食べ物以外のことを考えてみる、など意識をそらせる方法もありますが、そんなに我慢してストレスをためてしまっては、そのうちストレスが爆発して暴飲暴食につながりがちです。

次ページからは「どうしてもお腹が空いた!」そう感じたときの対処法をご紹介します。