ビタミン様作用物質は、ビタミンではないのですか?

 
 
 
ビタミン様作用物質は、ビタミンではないのですか? 
ビタミン様作用物質とはビタミンの定義に当てはまらないものの、ビタミンと同様の生理作用がある物質のことをいいます。

【 ビタミンと区別される理由 】
ビタミン様作用物質が認定されているビタミンと区別されている理由は、以下の3つの条件にあてはまらないためです。
1.人間の体内で合成できない
2.必要量は微量でも健康維持には重要(微量栄養素)
3.不足すると欠乏症がおこる

【 ビタミン様物質の種類 】
ビタミン様作用物質には以下のようなものがあります。
■ビタミンP
別名「フラボノイド化合物」。コラーゲンを作る働きがあるビタミンCを助け、毛細血管を健康で丈夫にする働きがあります。

■ビタミンQ
「コエンザイムQ」などと呼ばれる脂溶性の栄養素。食べ物からエネルギーを作り出すときに必要な栄養素です。

■イノシトール
ビタミンB群の一種で水溶性です。細胞膜を構成するリン脂質の重要な成分。肉や魚などの食品に含まれ、脂質の代謝をスムーズにしています。

■コリン
体内でアミノ酸から作られます。肝臓に脂肪がたまるのを防ぎ、神経系の伝達を促します。

■ビタミンU
別名「キャべジン」。タンパク質を合成するときに必要な栄養素の1つで胃酸の分泌を抑え、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などを予防、改善する働きがあります。

このほかにもたくさんのビタミン様作用物質があります。ビタミン様作用物質はビタミンではありませんがビタミン同様に大切な働きをしていることがわかりますね。

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[ 栄養素 ] (2010.04.05 )
 
 
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