渋柿は干すと甘くなるのはなぜですか?

 
 
 
渋柿は干すと甘くなるのはなぜですか? 
柿には甘柿と渋柿がありますが、その違いをご存じで しょうか。熟すと自然に渋みが抜けて甘くなるのが甘柿、熟してもなかなか渋みが抜けな いのが渋柿です。もっとも渋柿も干し柿にする と非常に甘みが増すことは、よく知られています。

【 干し柿 】
渋柿が渋いのは、シブオールというタン ニンが含まれているからです。シブオールは水溶性のため、食べると唾液に溶けて渋く感じます。干し柿は、渋柿を干すことでタンニンが水溶性から不溶性になり渋く感じなくなります。また干すことで水分が抜けて糖度が高くなり、干し柿の甘味は、甘柿の約4倍にもなるのです。干し柿の表面にふいた白い粉は、糖が表面にしみ出たもので、たくさんふいているものほど甘いという目安になります。

【 栄養素 】
●β-カロテン
β-カロテンは強い抗酸化作用で老化の原因の活性酸素を除去します。また必要に応じて体内でビタミンAに代わり粘膜を強くし、カラダの抵抗力を高めて風邪予防や肌の乾燥を防ぐことにも役立ちます。
●クリプトキサンチン
脂肪合成の働きを抑える作用があり、メタボ対策にも有効です。抗酸化作用や強力な抗がん作用が期待されています。
●タンニン
血液中のアルコールを分解する働きがあり、血圧の上昇を抑える効果があります。
●食物繊維
水分が抜けることで食物繊維の含有率が高まります。便秘予防・改善に役立ち、コレステロールを吸収して排出してくれます。

生の柿はカラダを冷やしますが、干し柿は日に当たることで内臓を温める作用があり、胃腸の働きを整え疲労回復に役立つと言われています。おやつの甘いケーキを干し柿に変えてみるのもいいかもしれません。ただし、食べすぎは肥満の原因になってしまうので要注意ですね。



[ 栄養素 食材・料理 ] (2009.11.24 )
 
 
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